
「いい人なのに結婚できない人」を仲人はどう見ている?|仲人だから見える婚活の現実
「いい人なのに結婚できない人」を仲人はどう見ている?|仲人だから見える婚活の現実

「いい人なのに結婚できない人」を仲人はどう見ている? 仲人だから見える婚活の現実 02
「真面目で誠実な人です」
「仕事もしっかりしています」
周囲から見ても、決して悪いところがない。
むしろ「すごくいい人」と言われる。
それなのに、なかなか結婚につながらない。
婚活では、そんな人が実際にいます。
「いい人」であることと、
「結婚したい」と思われることは、同じでしょうか?
「いい人なのに、なぜ?」は婚活でよくある疑問
婚活をしていると、不思議に感じることがあります。
「あの人はすごく優しいのに、どうして結婚できないんだろう?」
反対に、
「それほど条件が良さそうには見えないのに、どうしてあの人は早く成婚したんだろう?」
そんな疑問を持つこともあるでしょう。
仲人として婚活を見ていると、ここには一つのポイントがあるように感じます。
これは「いい人ではダメ」という意味ではありません。
むしろ、いい人だからこそ、ほんの少しの違いで「結婚相手としての魅力」が伝わりにくくなっていることがあります。
そもそも「いい人」とは、どんな人でしょう?
まず、「いい人」という言葉を考えてみましょう。
- 優しい
- 真面目
- 誠実
- 人の悪口を言わない
- 仕事をきちんとしている
- 約束を守る
- 相手に気を遣える
- 穏やかで怒らない
どれも、結婚生活において大切な要素です。
だから、「いい人」であることは決して悪いことではありません。
むしろ、長く一緒に暮らすことを考えれば、とても大切な魅力です。
では、なぜ「いい人なのに結婚につながらない」ということが起きるのでしょうか。
理由①「いい人」だけでは、相手の気持ちが動かないことがある
少し厳しく聞こえるかもしれませんが、ここは大切なポイントです。
「いい人」という評価は、実はとても広い言葉です。
友人としていい人。
仕事仲間としていい人。
相談相手としていい人。
でも、結婚相手となると、
「この人ともっと会いたい」
「この人と一緒にいると安心する」
「この人と生活してみたい」
という、もう一歩先の気持ちが必要になります。
優しい。
真面目。
誠実。
感じがいい。
話していて楽しい。
自然体でいられる。
もっと相手を知りたい。
一緒にいる未来を想像できる。
この二つは似ていますが、少し違います。
理由②「相手に合わせすぎる」ことがある
「優しい人」に多い傾向の一つが、相手に合わせすぎることです。
「どこでも大丈夫です」
「何でもいいですよ」
「あなたの好きな方でいいです」
相手を尊重する気持ちは、とても素敵です。
ただ、それが続くと相手からすると、
「この人は何を考えているんだろう?」
と感じることがあります。
相手に合わせることと、自分の考えを持たないことは別です。
「私はこちらの方が好きですが、あなたはどうですか?」
そんなふうに自分の気持ちを伝えたうえで、相手の意見を聞くことも、立派な優しさです。
理由③「断られたくない」が強すぎる
婚活では、断られることを恐れるあまり、無難になりすぎてしまうことがあります。
嫌われないようにする。
失礼にならないようにする。
相手の気分を悪くしないようにする。
もちろん、それは大切です。
しかし、ずっと「嫌われないこと」を優先すると、相手に自分自身が伝わりにくくなります。
「悪いところがない」のに、
「印象に残らない」ということがあります。
これは、とてももったいないことです。
相手を傷つけないことと、自分を隠してしまうことは違います。
理由④「自分から選ぶ」という姿勢が弱くなる
「相手から選んでもらいたい」という気持ちは、誰にでもあります。
でも、結婚は一方的に選ばれるものではありません。
自分も相手を選びます。
ここを忘れてしまうと、
「相手がOKなら、自分もOKです」
という婚活になりやすくなります。
「相手は自分を気に入ってくれたかな?」
だけではなく、
「私は、この人ともう一度会いたいと思っただろうか?」
「この人といる時、自分は自然だっただろうか?」
と考えることも大切です。
理由⑤「結婚生活をイメージさせる魅力」が伝わっていない
婚活で大切なのは、恋愛的なドキドキだけではありません。
「この人となら安心して生活できそう」
という感覚も、とても重要です。
ところが、「いい人」と言われる人ほど、そこを自分から伝えようとしないことがあります。
仕事への考え方。
休日の過ごし方。
家族との関係。
将来どんな生活をしたいか。
どんな家庭を作りたいか。
こうした話をすると、その人の「人柄」が少しずつ見えてきます。
日々の考え方や行動を話していくことで、相手が自然に「この人となら」と感じることがあります。
「いい人」をやめる必要はありません
ここまで読むと、
「じゃあ、優しくない方がいいの?」
「もっと自己主張した方がいいの?」
「いい人をやめた方がいいの?」
と思うかもしれません。
もちろん、そんな必要はありません。
優しさも、誠実さも、真面目さも、結婚生活では大切な魅力です。
変える必要があるとすれば、「いい人であること」ではなく、自分の魅力を相手に伝える方法かもしれません。
仲人が「もったいない」と感じるケース
控えめで誠実な人ほど、自分から話しすぎないようにします。
でも、それによって相手には「何を考えている人なのか分からない」と映ることがあります。
「好きになったと思われるのが恥ずかしい」 「がっついていると思われたくない」
そんな気持ちから、興味を表現できないことがあります。
でも、「もう少しお話ししたいです」という気持ちは、相手にとって嬉しいものでもあります。
相手を尊重するあまり、自分の希望を後回しにしてしまうケースです。
結婚生活は二人で作っていくものだからこそ、自分の考えを伝えることも必要です。
仲人から見る「結婚につながるいい人」とは?
では、どんな「いい人」が結婚につながりやすいのでしょうか。
特別な人ではありません。
むしろ、
- 優しいけれど、自分の意見も持っている
- 相手の話を聞きながら、自分のことも話せる
- 相手に合わせながら、自分の希望も伝えられる
- 相手から選ばれるだけではなく、自分も相手を見ている
- 完璧ではないけれど、自然体でいられる
- 「結婚したい」だけではなく「どんな結婚生活をしたいか」を考えている
こうした人は、「いい人」という評価だけで終わらず、少しずつ「この人と一緒にいたい」というイメージにつながっていきます。
大切なのは「もっと魅力的な人になる」ことではない
婚活がうまくいかないと、
「もっと若くならないと」
「もっと年収を上げないと」
「もっと会話が上手にならないと」
「もっと魅力的にならないと」
と考えてしまいがちです。
もちろん、自分を成長させることは素晴らしいことです。
でも、婚活では「もっと別の人になる」ことよりも、今の自分の良さを相手に伝えられるようになることの方が大切な場合があります。
「私は、いい人に見えているだろうか?」ではなく、
「私は、どんな人なのかが伝わっているだろうか?」
「いい人なのに結婚できない」をどう考えるか
結婚できない理由を「いい人だから」と考える必要はありません。
いい人であることは、むしろ大きな土台です。
ただ、その良さが「結婚相手としての魅力」まで伝わっているかは、別の問題です。
優しさ。
誠実さ。
真面目さ。
思いやり。
それらに加えて、
「私はこう思います」
「私はこれが好きです」
「あなたともう少し話してみたいです」
と、自分の気持ちを少しずつ見せていく。
それだけでも、相手から見える印象は変わっていきます。
婚活では、「いい人なのに、なぜ?」ということが本当にあります。
でも、それは「いい人では足りない」という意味ではありません。
結婚相手を探すということは、相手の人柄を知るだけでなく、自分自身の人柄も相手に知ってもらうことです。
優しさや誠実さを持ちながら、自分の考えや気持ちも少しずつ伝えていく。
そのバランスが取れてくると、婚活の見え方も変わってくるかもしれません。
