
「結婚できる人」と「結婚したい人」の違い|仲人だから見える婚活の現実
「結婚できる人」と「結婚したい人」の違い|仲人だから見える婚活の現実
「結婚できる人」と「結婚したい人」の違い
でも、仲人として多くの婚活を見ていると、 「結婚したい」と思っていることと、「結婚に向かって進める状態」は、少し違うのかもしれない。 と感じることがあります。
これは、結婚したい気持ちが弱いという話ではありません。 「誰かと結婚したい」という気持ちから、 「この人と一緒に結婚について考えてみたい」 という気持ちへ変わっていくこと。 そこに、婚活が大きく動く瞬間があるのかもしれません。
「この人と結婚に向かって進んでみたい」と思うことは、
本当に同じでしょうか?
「結婚したい」と思うことは、もちろん大切です
最初に伝えたいのは、 「結婚したい」と思うこと自体が悪いわけではない ということです。
むしろ、その気持ちがあるからこそ婚活を始めることができます。
「そろそろ結婚したい」
「将来、一人ではなく誰かと暮らしたい」
「家庭を持ちたい」
そんな気持ちは、とても自然なものです。
ただ、婚活を始めたあとには、 「結婚したい」という気持ちを、実際の出会いや交際の中で、 少しずつ具体的にしていく必要があります。
ここから、 「結婚したい人」と「結婚に向かって進める人」の違い が見えてくることがあります。
「結婚したい人」と「結婚に向かって進める人」
「結婚したい人」
- 理想の結婚生活を考えている
- 自分に合う相手を探している
- 条件を大切にしている
- できれば失敗したくないと思っている
- もっと良い相手がいるかもしれないと考える
「結婚に向かって進める人」
- 相手の良いところを見ようとする
- 自分の希望も相手に伝える
- 自分も相手を選ぶ意識がある
- 違いがあってもすぐに結論を出さない
- 二人でどうしていくかを考える
もちろん、これは人を二つに分ける話ではありません。
婚活をしている途中で、 誰でも少しずつ考え方が変わっていくものです。
だからこそ、 「今の自分はどちらに近いだろう?」 と考えてみることに意味があります。
① 「もっといい人がいるかも」を繰り返していないか
婚活では、たくさんの人と出会う可能性があります。
すると、
「この人も悪くないけれど、もっと合う人がいるかもしれない」
と考えることがあります。
慎重に相手を見ることは大切です。
ただ、 「まだ会っていない誰か」と、目の前の相手を比較し続けてしまう と、いつまでも決められなくなることがあります。
結婚相手は、最初から「100点の人」を見つけるものとは限りません。
実際に会話を重ねる中で、 「思っていたより話しやすい」 「この人とは自然に話せる」 と感じることもあります。
② 「選ばれたい」だけになっていないか
婚活をしていると、
「相手から気に入ってもらえるだろうか」
「断られたらどうしよう」
「相手にどう思われるだろう」
と、どうしても「選ばれる側」の意識が強くなります。
でも、結婚は一人で決めるものではありません。
自分も相手を見る立場です。
「この人と話していて安心できるだろうか?」
「自分の気持ちを話せるだろうか?」
「一緒に問題を考えていけるだろうか?」
こうした視点を持つことも、結婚相手を選ぶ上で大切です。
③ 「相手に求めること」ばかり増えていないか
婚活では、自分が大切にしたい条件を整理することも必要です。
年齢、仕事、住んでいる場所、生活スタイルなど、 人によって譲れないことは違います。
問題は、 「これは大切」という条件が、出会うたびに増えていくこと です。
一つ気になるところがあると、 「では、これは絶対に譲れない」 と条件を追加する。
そうしているうちに、 「条件はたくさんあるけれど、なかなか会いたい人がいない」 という状態になることがあります。
条件は、相手を探すための入口です。
その先にいる「一人の人」を見ることも忘れない。
④ 自分の希望を伝えられているか
優しい人ほど、
「相手が行きたいところでいいです」
「何でも大丈夫です」
「相手に合わせます」
と言ってしまうことがあります。
もちろん、相手に合わせることは優しさの一つです。
でも、結婚生活では、 自分の希望や気持ちを伝えることも必要です。
「私はこう思う」
「こういう生活ができたら嬉しい」
「これは少し苦手です」
そんなことを自然に伝えられる関係のほうが、 二人の生活を具体的に考えやすくなります。
⑤ 「合う・合わない」だけで判断していないか
婚活では、
「趣味が違う」
「考え方が少し違う」
「生活スタイルが違う」
ということがあります。
そこで、 「合わないからやめよう」 とすぐに判断することもできます。
しかし、結婚生活では、 どれだけ相性が良い二人でも、すべてが同じになるわけではありません。
大切なのは、 違いが出たときに話し合えるかどうか です。
「どうして違うのだろう?」
「二人ならどうすればいいだろう?」
と考えられるなら、 その違いが必ずしもマイナスになるとは限りません。
⑥ 「結婚できる人」は、最初から完璧ではありません
「結婚できる人」と聞くと、
コミュニケーションが上手な人。
異性からモテる人。
判断が早い人。
理想的な条件を持っている人。
そんなイメージを持つかもしれません。
でも、仲人から見ると、 最初からすべてが完璧な人ばかりではありません。
最初は自分の気持ちをうまく話せなかった人が、 少しずつ自分の希望を伝えられるようになることもあります。
相手の欠点ばかり気にしていた人が、 少しずつ相手の良いところを見るようになることもあります。
交際に慎重だった人が、 「もう少しこの人と話してみよう」 と、一歩進んでみることもあります。
つまり、 「結婚できる人」は、最初から完成している人ではありません。
婚活をしながら、 少しずつ「結婚に向かう考え方」を身につけていく人もいます。
⑦ 仲人が感じる「結婚に近づいている変化」
条件だけではなく、「一緒にいるときの自分」に目が向くようになる。
「相手にどう思われるか」だけではなく、自分がどう感じているかを考えられる。
「私はこう思う」だけでなく、「相手はどう感じているだろう」と考えられる。
意見が違っても、「話してみよう」と思えるようになる。
一人で理想を完成させるのではなく、二人で生活をつくる視点が出てくる。
「結婚したい」から「この人と一緒に考えてみたい」へ
婚活で大きな変化が起こるのは、 必ずしも「この人しかいない!」と思った瞬間だけではありません。
むしろ、
- 「もう少し、この人と話してみたい」
- 「この人なら自分のことを話せそう」
- 「意見が違っても話し合えそう」
- 「この人となら、一緒に考えていけるかもしれない」
という、小さな気持ちから始まることもあります。
結婚相手を探すことから、二人の関係を考えることへ。
この視点の変化が、婚活を次の段階へ進めてくれることがあります。
「結婚したい」と思っているのに進まないときは
もし、
「結婚したい気持ちはあるのに、なかなか進まない」
と感じているなら、 自分を責める必要はありません。
まず、 「私は本当に結婚したくないのだろうか?」 と考える必要もありません。
もしかすると、 「結婚したい」という気持ちはあるけれど、
「失敗したくない」
「傷つきたくない」
「後悔したくない」
「もっと良い相手を探したい」
という気持ちが強くなっているだけかもしれません。
そんなときは、 「完璧な相手を見つける」から、「この人ともう少し向き合ってみる」 へ、少しだけ視点を変えてみるのも一つです。
結婚できる人とは、完璧な人ではない
「結婚できる人」と「結婚したい人」。
この二つを、単純に分けることはできません。
誰でも婚活をしている途中で、 迷ったり、悩んだり、立ち止まったりします。
大切なのは、
「誰かと結婚したい」
という気持ちから、
「この人と一緒に考えてみたい」
という気持ちへ、一歩ずつ進んでいくことなのかもしれません。
結婚できる人とは、 「完璧な婚活ができる人」ではありません。
相手を見ながら、自分も見つめ、 二人でどうしていくかを考えられる人。
そんな人が、少しずつ結婚に近づいていくのではないでしょうか。
婚活では、 「早く結婚しなければ」 「失敗してはいけない」 「もっと条件の良い人を探さなければ」 と、知らないうちに自分を追い込んでしまうことがあります。
でも、結婚相手探しは、 テストの正解を探すこととは少し違います。
実際に会って、話して、考えて、 その人といるときの自分を知っていく。
そして、 「この人となら一緒に考えていけそう」 と思えるかどうかを見ていく。
「結婚したい」という気持ちを大切にしながら、 焦らず、一人ひとりの出会いを見ていきましょう。
婚活の答えは、 最初から全部見えているとは限りません。
「成婚直前の人に起きる変化」について考えます。
