
「良い人でした。でも、お断りします」の不思議|「良い人」と「また会いたい人」はなぜ違う?
「良い人でした。でも、お断りします」の不思議|「良い人」と「また会いたい人」はなぜ違う?
「良い人でした。でも、お断りします」の不思議
~「良い人」と「また会いたい人」は、どうして別人になるのか?~
お見合いの後、仲人がよく聞く言葉があります。
ここまでは、とても良い話です。
ところが、そのあとに続く言葉が……
……あれ?
仲人としては、思わず一瞬だけ考えます。
もちろん、これは矛盾ではありません。 むしろ婚活では、かなり自然に起こることです。
相手に悪いところがない。
失礼なことをされたわけでもない。
会話も普通にできた。
プロフィール上の条件も悪くない。
それでも、 「もう一度会いたい」とは思わなかった。
今回は、そんな「良い人なのに断ってしまう」という、 婚活のちょっと不思議について考えてみましょう。
① 「良い人」と「また会いたい人」は、同じではありません
まず、ここが一番大切です。
たとえば、
- 礼儀正しい
- 優しい
- 話を聞いてくれる
- 安定した仕事をしている
- プロフィールもしっかりしている
- 条件も希望に近い
こんな人だったとします。
誰が見ても、 「良い人ですね」 となるでしょう。
でも、
と聞かれると、答えが変わることがあります。
「うーん……。」
この「うーん」が、婚活では結構重要なのです。
② 仲人が聞きたいのは「良い人でした」の次
お見合い後に、 「どんな方でしたか?」 と聞くと、
「優しい方でした。」
「真面目な方でした。」
「感じの良い方でした。」
「良い人でした。」
という答えが返ってくることがあります。
もちろん、これは相手を悪く言いたくないという気持ちもあるでしょう。
でも仲人として本当に知りたいのは、その先です。
「それで、もう一度会いたいですか?」
「また会ってみたいですか?」
すると、
- 「もう一度くらいなら……。」
- 「話していて嫌ではなかったです。」
- 「もう少し知ってみてもいいかなと思います。」
という答えが出てくることがあります。
この場合は、まだ可能性があります。
逆に、 「良い人でしたけど、もういいかな。」 となる場合もあります。
この違いは、かなり大きいのです。
③ 婚活では「減点」だけで相手を見てしまうことがあります
ここで、もう一つ不思議なことがあります。
これは、本人に悪気があるわけではありません。
結婚相手を探しているのですから、 「この人で大丈夫かな?」 と確認したくなるのは当然です。
でも、いつの間にか、
- 話し方が少し気になる
- 声が思っていた感じと違う
- 服装が少し好みではない
- 話題が少なかった
- リードしてくれなかった
- 質問が少なかった
- 思っていたより普通だった
と、一つずつチェックしてしまう。
そして、 「うーん、決め手がない。」 となります。
「まだ一回会っただけですよ?」
……と思うこともあります。 (笑)
もちろん、すべての人に当てはまる話ではありません。
ただ、婚活が長くなるほど、 「相手を知る」より「相手を評価する」 ことが中心になってしまうことがあります。
④ 「好きになれるか?」を最初から考えすぎていませんか?
お見合いをしたばかりなのに、
と考えてしまうことがあります。
でも、ちょっと待ってください。
まだ一度会っただけです。
数十分話しただけで、 「この人を好きになれる!」 と判断できる人のほうが、実は少ないでしょう。
最初のお見合いでは、 「好きになれるか?」 よりも、
「もう少し知ってみたいか?」
くらいで考えてもいいのではないでしょうか。
たとえば、
- 「話していて嫌ではなかった。」
- 「もう少し話してみたい。」
- 「緊張していて、相手のことがよく分からなかった。」
- 「まだ判断するには早い気がする。」
こういう気持ちがあるなら、 もう一度会う意味はあります。
⑤ 「良い人なのに断る」の正体は、「気持ちが動かなかった」こと
では、なぜ「良い人なのに断る」のでしょうか。
一つの理由は、
ということです。
これは、決して悪いことではありません。
人と人との相性ですから、 「良い人だから好きになる」 とは限りません。
学校の先生として素晴らしい人でも、 恋愛対象になるとは限りません。
仕事仲間として信頼できる人でも、 結婚相手として考えられるとは限りません。
友人として最高の人でも、 パートナーとしては違うかもしれません。
つまり、
「自分が一緒にいたい」という気持ちは別物です。
ここを無理に一つにしようとすると、婚活が苦しくなります。
⑥ だから「良い人なのに断った自分」を責めなくていい
「良い人だったのに断ってしまった。」
「こんなに条件も良かったのに。」
「自分は理想が高すぎるのかな?」
そんなふうに悩む人もいます。
でも、覚えておいてほしいことがあります。
相手が良い人だったことと、自分が結婚したいと思うことは別です。
無理に好きになる必要はありません。
「良い人だから、付き合わなければいけない」 というルールもありません。
ただし、一つだけ確認してほしいことがあります。
「本当に断りたいのか?」
⑦ 「断りたい」のか「まだ分からない」のか
ここは、仲人として非常に気になるところです。
「お断りします。」 という言葉の中にも、 実は二種類あります。
本当に「会いたくない」
これは、無理に進む必要はありません。
一緒にいることに違和感が強い。
価値観が大きく違う。
安心できない。
どうしても気持ちが向かない。
そう感じるなら、きちんと断っていいのです。
「まだよく分からない」
という状態なら、話は少し違います。
「悪くなかった。」
「緊張していてよく覚えていない。」
「もう一度会えば分かるかもしれない。」
という状態なら、
という選択肢もあります。
婚活では、この二つを同じ「お断り」にしてしまわないことが大切です。
⑧ 仲人が「もう一度会ってみてもいいのでは?」と思う瞬間
仲人は、お見合い後の話を聞いて、 「これは、もう一度会ってみてもいいのでは?」 と思うことがあります。
例えば、こんな言葉です。
- 「優しい人でした。」
- 「話しやすかったです。」
- 「緊張してしまいました。」
- 「趣味が結構合いました。」
- 「思っていたより話が弾みました。」
- 「もう少し話してみたかったです。」
本人は、 「でも、特別な感じはありませんでした。」 と言うかもしれません。
「いやいや、それだけ材料があれば、 もう一回見てもいいんじゃないですか?」
……となることがあります。 (笑)
恋愛のスタートは、いつもドラマのように始まるわけではありません。
⑨ 「また会いたい」は、小さな気持ちでもいい
「また会いたい」という気持ちは、 必ずしも、
ではありません。
もっと小さくていいのです。
- 「もう少し話してみたい。」
- 「次は緊張せずに話せそう。」
- 「違う場所で会ったら、また印象が変わるかも。」
- 「もう少しこの人を知りたい。」
それだけでも十分です。
むしろ最初から、 「この人と結婚する!」 と確信できる人のほうが少ないでしょう。
結婚相手を見つけるということは、 一回の面談で採用・不採用を決めるようなものではありません。
人間関係は、会うたびに少しずつ見えてきます。
⑩ 仲人が一番聞きたい質問
お見合いの後、 「良い人でした。」 と言いたくなったら、その次に自分へ聞いてみてください。
「では、もう一度会いたいですか?」
そして、
「会いたくない」のか、
「まだ分からない」のか。
ここを分けて考えてみましょう。
もし、 「まだ分からない」 なら、 もう一度会ってみることで見えてくるものがあるかもしれません。
逆に、 「やっぱり会いたくない」 のであれば、それも大切な自分の気持ちです。
どちらが正解ということではありません。
大切なのは、
とも、
「決め手がないからすぐ断らなければいけない」
とも考えないことです。
婚活のちょっと不思議
婚活をしていると、
「良い人なのに断る。」
「条件はいいのに気持ちが動かない。」
「最初は何とも思わなかった人が、後から気になってくる。」
そんな不思議が、たくさん起こります。
でも、それは婚活が間違っているからではありません。
プロフィールには、 年齢も、仕事も、年収も、趣味も書けます。
でも、
という感覚までは、プロフィールには書けません。
だからこそ、 一度会っただけで全部を決めるのではなく、 時には、
という余白を残しておくことも、婚活では大切なのです。
婚活では、 「もっと良い人を探さなきゃ。」 と思ってしまうことがあります。
でも、 「良い人かどうか」だけではなく、 「自分がもう少し知りたい人かどうか」 も見てみてください。
完璧な人を探すより、
と思える人を大切にする。
そこから、思いがけないご縁が始まることがあります。
そして、もし何度考えても、 「やっぱり違う。」 と思うのであれば、それも大切な答えです。
婚活は、
あなたが、
と思える人を見つけること。
それが、次の一歩なのかもしれません。
編集部より
「良い人でした。でも、お断りします。」
この言葉を聞くと、最初は少し不思議に感じます。
でも考えてみれば、 「良い人」と「好きになる人」が違うのは、 婚活に限ったことではありません。
だからこそ、
「私は本当に断りたいのか?」
「それとも、まだ分からないだけなのか?」
この二つを、一度だけ自分に聞いてみてください。
婚活の答えは、意外とその中に隠れているかもしれません。
婚活研究所シリーズ
仲人だけが気づいている、婚活のちょっと不思議
本人は気づいていない。でも、仲人には見えている。
婚活で起こる「ちょっと不思議」を、少し笑いながら考えてみませんか?
